トラリピの売買はナンピンと同じ

投資というのは、将来の値動きを予測するものであるため、当たる時もあれば外れる時もあります。ただ、誰しも外れて負けた時は、負けた分を取り返したいと思うものです。そこで、よく利用される手法に「ナンピン」があります。 ●ナンピン ナンピンは漢字で「難平」と書きますが、「難」は損失、「平」は平均化することを意味しています。一般的なナンピンの場合は、100円負けたら200円を賭け、200円負けたら400円を賭け、そのような倍付をして負け分を取り返そうとします。 実は、FXにおけるリピート系自動売買ツールのトラリピは、ナンピンと同じような手法になっています。トラリピの売買は、価格が下落する時にポジションを購入します。つまり、含み損が拡大したとしても、同じ量の通貨の購入を続けるため、含み損が平均化します。 例えば、100円の通貨を1,000枚購入した時に(購入金額10万円)、価格が95円に下がると、5,000円の含み損が出ます。ここで、95円の通貨を1,000枚追加購入すると(購入金額9万5千円)、5,000円の含み損は変わらないため、通貨の平均単価は97.5円に下がります(19万5千円÷2,000枚)。 つまり、平均単価が97.5円に下がったことで、現在の95円という価格が2.5円上昇しただけで、含み損を解消できることになります。 ●トラリピの売買 トラリピの売買の基本は、価格下がったらポジションを購入し、価格が上がったら売却するというシステムになっています。例えば、米ドル/円が1ドル:100円だった時に、値幅と利確幅を1円に設定したとします。すると、99円になるとポジションを購入し、1円上がって100円に戻るとポジションを売却して利益を確定させます。 価格が下がり続けて、99円から98円、97円に下がっても同量の通貨を購入し続けます。つまり、ナンピンと変わりません。なお、買増しによって平均単価は下がっても含み損は増えていくため、ロスカットにならないように、口座に資金を入金しておく必要があります(損切りの設定にしてあると、高い価格のポジションから決済処分されます)。 ●トラリピにおけるナンピンが成立する理由 トラリピにおいてナンピンが成立するのは、FXの相場の70%以上がレンジ相場だからです。為替価格は最安値と最高値の一定の値幅の中で上下動を繰返しています。つまり、ロスカットを防止できる資金を準備すれば、為替価格が元に戻る時に確実に利益が取れます。 ●まとめ 博打のナンピンは将来の動きが予測不能なため、リスクしかありませんが、トラリピのナンピンは取戻せるという可能性が存在しています。ただし、価格が一方向に動くトレンド相場になると、ナンピンは成立しません。